12/27: インド旅行記 3/12
朝、やはり外がうるさくて目が覚める。昨日までのブログを書きためて切符を取るべくニューデリー駅に再度向かう。この時点でお昼近いのでホテルをチェックアウト。2泊した宿だが寝るだけにはまあ事足りる感じです。そこそこ汚いので潔癖症の人にはお勧めしません。一泊1300円位でした。
次のホテルがニューデリー駅に行く途中にあるはずなので探しながら行くが見つからないまま駅に到着。先に切符買えばいいや。もう売り場はわかっているので直行。すると、昨日とは打って変わって順番待ちの人だらけ。整理券を引くと100人待ち。ここで待っていても暇なので予約していたホテルを探しに行く。
日本人もちらほら
駅から徒歩10分もかからないところなのでチェックインだけして戻る計画。地図を見て探すも然るべき場所にはなく地元の人に聞く事数人。「知ってる」という人が親切に案内してくれて到着。道の反対側にありました。地図、ちゃんとしろ。
道中、数人に声をかけられたが。大体は「どこからきた?」的な興味本位だが、「日本から」と答えると、「ネパール人かと思った」とあらぬ誤解を受けていた事が判明。彼ら曰く、日本人、韓国人、ネパール人は見た目が似ているのだそう。いっそのことネパール人で通したろうか。
ジムか家具かどっちの広告なのかはっきりしろ
ジム。地下にあったが降りた瞬間に大注目で写メも取れずダッシュで逃げた
そんな彼らだが「ここら辺は危険な地域だから気をつけた方がいい」という注意喚起。あんまりそんな感じはしないんですがホテル取っちゃったし仕方ないんです。無事ホテルを見つけたは良いがネットで掲載していた写真と若干映りが違って入るのに少しだけ躊躇する。部屋は綺麗で良かった。
写真とった奴の性格が怖い
入口の様子
もしや裏口はキレイなんじゃないかと裏に回ってみると、更にすごかった
最初闇金の事務所かと思った
部屋は文句ない(シーツ汚い)
チェックインを済ませて駅に戻ると80人くらい進んでいて丁度良い感じでした。切符の購入用紙に記入して順番を待つ。隣のバングラディッシュ人に話しかけられたので対応していると番号を飛ばされたらしく結果的に空いたカウンターに割り込む事になり後ろの人が「え?」みたいな顔になったが気にせず着席。再度100人は待てない。待ち人よ、申し訳ないがここはインドなのだよ。怨むなら話しかけてきたバングラディッシュ人を怨んでくれ。
アーグラ→バラナシまでのチケットは既に満員で買えない。仕方ないのでアーグラの隣駅から乗る事で何とか切符を入手。さっきの人は私の購入が終わるのを真後ろで待っていたようで終わるや否や即座に着席。横入りされない強靭な行動力が身に着いて良かったね。
駅から出てメインバザールを歩く。道の両側に様々な店舗が並んでいる賑やかな通りで外国人観光客もちらほら。電車内が冷房で寒いという情報だったので防寒にセーターとブランケットを購入。もう、相場が全然わかんないけど出来るところまで頑張ってみました。
セーター340円
ブランケット250円
購入後通りを歩いていると怪しげなインド人が話しかけてくる、しばらく並行して歩きながら話しかけてきたので情報収集がてら話をする。そんなインド人と話していると、突如日本人が話しかけてきた、気弱そうなその彼は恐る恐る「あの、日本の、方ですよね?駅って、どちらですか?」と駅が知りたかっただけらしい。
私が教えてあげる間もなく一緒にいたインド人がゼスチャーを交えて説明してあげている。出る幕もなく終了。その彼はもう少し私と色々話したかった空気を出していたが何も言いだせなかったみたいなので終了した。
駅前のメインバザール
コンノートプレイスでランチを取るべく向かっていくと途中で諦めたのかお勧めの店を語ってたインド人が去っていく。特に悪い奴でもなかった、暇だったから話したかっただけなのかもしれない感じです。コンノートプレイス近くでまた新しいインド人に話しかけられ歩きながら会話。
結局、「良い旅行会社があるんだ」と言うので道すがら行ってみると何と昨日騙された旅行会社だった。「ふざけんな!昨日ここで騙された!」と一喝して追い払う。そんなにリベートが良い所なのかね?その後コンコースノートでぶらぶらする。
この辺りで服を見ると有名ブランドなのか普通の上着やセーターが1700円以上する。ジャンパーに至っては8500円とか。リキシャーが50円とかなのにどんな金銭感覚で生きて行けばいいの?この辺りは外国人観光客も多くて全体的に高級店が軒を連ねてる場所らしい。
ここらの服でも1200円くらいする
ここは高級店の部類
正直、クオリティはわからない
偉い人が着てそうなやつ。25000円!!
ここいらでは高級に部類されるレストランに入りチキンカレーを食べる。米は不味かったがナンは普通に美味い。日本で食べるナンと全く同じ。カレーも味に深みがあって結構好きな感じ。ナンとライスとチキンカレーとコーラと食後のコーヒーで2000円。高い。
ただよう高級感
カレーはココイチの足元に及ぶくらいは美味い。コメはやっぱダメ・・・。ナン美味い
食後、土産物屋をしばらく回ってからバラナシ→デリーまで戻る飛行機のチケットを手配するべくHISへ。行きは経験として電車で10時間の移動をしてみるが帰りは楽したい。2時間弱のフライトで戻ってこれるので時間短縮にも良い。HISを探して歩いていると声をかけられる。
パイみたいなやつ。美味い。
ダメ元で「HISを探している」と言うと、「HISは移転してしまったので政府系の旅行会社を紹介するよ」とお決まりのパターン。どんな結果になるかとりあえず着いていく事に。歩くこと数分。ああ、着きましたこじんまりとした旅行会社。入口にgovernment何とかと確かに書いてるものの中に入ると昨日騙された所と似通った雰囲気。
「さっき日本語話せるスタッフ居るって言ってなかった?」と聞いたら「今近くに居るから直ぐ来る」とどこかに電話をしだした。直観だが昨日の奴が来る気がした。そして最初からわかってはいたがやはり騙されていたのでノーセンキュー!と店を出る。
店から数十メートル歩いた所でまた別のインド人に声をかけられる。「どこに行きたいんだ?」的な。あぁ、お前も騙すのか・・・と怒りが収まらぬ中でついてこられるのでとにかく日本語で罵ってやった、「なんでお前らは人の事をいつもいつもいつもいつも・・・」と、日本語が理解できなくても語勢や表情でこちらの怒りは伝わっているであろうが一向に消え去らない。
一通り言ったあとまだついてくるので試しに「HISを探してるんだ」と言うと、「知ってる、こっちだよ」とまた案内が始まった。地図にHISの場所が記載されていたので今回はそれを見ながら向かうと確かに彼のリードする方角は合っている。どうせ方角が同じだから自動的に一緒に行く事になった。
目的の建物に着くも、怪しげな路地に入って行くので「またか」と思って一人で行かせておく事にして通り過ぎる。急いで呼びに来たので仕方なく着いていくと路地の先に薄暗い階段があり、その奥に見慣れたHISの垂れ幕が。うーん、ダミーを作って結局中身に入ったら昨日の奴がいたり・・・と穿った見方をしている内に散々疑って罵った彼は、「じゃあね、気をつけてね」とあっさり帰って行く。
恐る恐る薄暗い階段を上って行くと確かにあった。日本で見るのと同様のHISが。入ると日本語で「いらっしゃいませ」と挨拶されここでようやく彼がいい奴だったんだと膝から崩れそうになる。もう、インドの良い奴と悪い奴の区別が全然つかないよ・・・。
見慣れた安心感
出てきた日本人の店員(お姉さん)に切符の手配をしてもらいインドについての情報収集もしっかりする。昨日組んでもらったツアーの内容を話して28000ルピーの正当性を検討してもらった所、驚きの結果。確かに少しだけ高いかもしれないけれど取ったホテルによっては妥当とも言える金額だったらしい。
HISで組めばもっと高くなりますよ?と。(もちろん全体的にグレードが上がるからだという説明もあり)観光局に駆け込んで全てをキャンセルした結果3000ルピーくらいは戻ってこなかった事を言うと、それは相当戻ってきた方、むしろその会社は赤字になってる可能性もある、くらいとプロの分析を頂く。
その他に、10ルピーでリキシャーに乗った件も話すと、「今は初乗りが20数ルピーだから」30じゃ大体乗せてくれない事や50以上は普通にかかる事も説明される。また、買った服やブランケットも相場より安いんじゃないか?位の事を言われる。どうやら一部のインド人が過剰に親切心を出してくれただけで、本来はもう少し物価が高いらしい事が分かってきた。何か、ここまで聞くと騙されたと思っていた旅行会社に悪い気がしてきて謝りに行こうかと考えだしてくる。
そんなお姉さんから色々とインド事情をレクチャーしてもらい退店。もう少しぶらつこうかと歩いていると騙された旅行会社の前を通る事になったので謝りに行こうか悩む。ドアのガラス部分から店内を見ると日本語野郎の姿はなく静かな様子。まあ、最終的にお互い納得のキャンセル料で落ち着いたんだから蒸し返す必要はないか。それに、HISのお姉さんもグルな可能性もあるし!!と、この件はある意味全て無かった事にして記憶を封印した。
さて、ホテルに戻る前に再度メインバザールをぶらついて行く事に。歩いても近いがリキシャーがいたので体験も兼ねて乗ってみる事に。いくらか聞くと30ルピーだという。確かに近いけど全くボラないのはホント?よく見ると人の良さそうなおじいちゃんで「さあ、乗れ」と行く気満々。
一生懸命さが背中を通して伝わってくる
少し走った所で乗っているだけじゃ飽き足らず運転をしてみたくなり、運転チェンジ。おじいちゃんを客席に乗せて運転する。乗ってみて分かったがこの自転車、故障していて相当気合い入れてコントロールしないと左に流されていく。
リキシャデビュー!転職したわけではない
少しスピードを出すとおじいちゃんは後ろから「ブレイク!ブレイク!」と連呼している。(ブレーキしろ、の意味だったらしい)そんなおじいちゃんの言葉もよくわからないまま走っていると段差の拍子にハンドルを取られて左側へ持っていかれる。
焦ってブレーキをかけるも時すでに遅し、路肩で客待ちをしていたリキシャー群にぶち当たって止まる。客待ちしてた若いリキシャー運転手は「おーい!(怒り)」みたいな顔で寄ってくる。明らかに怒っている若い運転手を横目におじいちゃんはまさかの大爆笑。「お前、お前!」みたいな事を言って笑いが止まらない状態。
完全に調子に乗った自分が悪いのでひたすら謝る。「ごめん、マジで。いや、ホント、マジでごめん。マジで!」と渋谷在住ゆえの本気言葉で必死に謝ると「マジで?」と返ってきたので許されたと理解して解決した事に。怪我も故障もなかったのが幸いで何も追求されないで済んだ。
その後、おじいちゃんに運転を任せて静かに座席で待つ事数分で到着。何故か上機嫌なおじいちゃんは何も言わなかったが黙って100ルピー渡して「マジでごめんね」と謝って別れる。メインバザールに着いた頃にはすっかり夜になっていた。
しばしば話しかけられる日本語の誘いには一切耳を貸さずにひたすら品々を見て歩く。途中「大麻あるよ?」と危険な誘いもあったが完全に無視。そういう類はやりません。しばらくするとストリートチルドレンが寄ってきて「ご飯を食べさせて」とせがんできた。
最初は無視していたがあまりにもしつこいので10ルピーあげたら更にしつこく着いてきて要求もエスカレートする始末。「じゃああと10ルピーあげるからどっかいくんだ!」と言ったがこれがいかんかった。もう、完全に味をしめたようでずっと着いてくる。このまま100mおきに10ルピー渡したらどこまで着いてくるのか試してみようと思ったが下手したら渋谷区まで来そうな勢いだったので怒鳴りつけて何とか帰す。しつこかわいかったが二度と会いたくはない。
小腹が空いたので帰りがてら商店で立ち食いをする。美味そうな麺を食っている若者がいたので真似して頼んでみたらクソ美味かった。本場のチャイも午後ティーみたいで普通に美味い。お会計で1000ルピーしかなく「ごめん、大きいのしかないです」と渡すと「大丈夫だよ」と言い透かしを見て偽札確認をしてからお釣りをくれる。
二人で一つの麺を。こういう事は出来ない派です・・・
麺をチーズで煮込んだやつ。美味い!!
帰ってきたお釣りの中から10ルピー札を使って同じように透かしを確認する動作をすると笑ってくれた。これ、インドでの鉄板ネタだ!ニセ10ルピー札のような効率の悪い偽造紙幣職人が居ない事を祈る。良い時間になったのでホテルに戻る。
戻って少しすると人が来て部屋を移って欲しいと言われる。何故だと聞くと、ダブルブッキングしてしまってこの部屋には本来別の人が泊る予定だった、と言う。「代わる部屋を見てから決める」と言うと「30分待ってくれ」というので部屋の設備を使わずにただwifiでネットをしながら待つ。
待つ事1時間。しびれを切らして荷物を広げたりシャワーを浴びたりと部屋を使い始める。その直後、「新しい部屋の用意が出来た、見てくれ」と来たので「遅い、嫌だ」と一蹴すると「わかった、大丈夫だ」と言い帰って行く。30分はちゃんと待ってたんだ・・・とビジネスライクな発想に切り替えて自己嫌悪を無理やり拭う。
今日の活動は終了なので仕事のメールを対応してからブログ書いて寝る。明日は5時起きだから3時間しか寝られない・・・。何だか騙す奴はガッツリ騙してくるけど普通の人は大体がいい人でこちらのワガママや強気を受け入れてくれる良い国なんじゃないかと思ってくる。意外と良い奴もいる。
良いサービスを
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次のホテルがニューデリー駅に行く途中にあるはずなので探しながら行くが見つからないまま駅に到着。先に切符買えばいいや。もう売り場はわかっているので直行。すると、昨日とは打って変わって順番待ちの人だらけ。整理券を引くと100人待ち。ここで待っていても暇なので予約していたホテルを探しに行く。
日本人もちらほら
駅から徒歩10分もかからないところなのでチェックインだけして戻る計画。地図を見て探すも然るべき場所にはなく地元の人に聞く事数人。「知ってる」という人が親切に案内してくれて到着。道の反対側にありました。地図、ちゃんとしろ。
道中、数人に声をかけられたが。大体は「どこからきた?」的な興味本位だが、「日本から」と答えると、「ネパール人かと思った」とあらぬ誤解を受けていた事が判明。彼ら曰く、日本人、韓国人、ネパール人は見た目が似ているのだそう。いっそのことネパール人で通したろうか。
ジムか家具かどっちの広告なのかはっきりしろ
ジム。地下にあったが降りた瞬間に大注目で写メも取れずダッシュで逃げた
そんな彼らだが「ここら辺は危険な地域だから気をつけた方がいい」という注意喚起。あんまりそんな感じはしないんですがホテル取っちゃったし仕方ないんです。無事ホテルを見つけたは良いがネットで掲載していた写真と若干映りが違って入るのに少しだけ躊躇する。部屋は綺麗で良かった。
写真とった奴の性格が怖い
入口の様子
もしや裏口はキレイなんじゃないかと裏に回ってみると、更にすごかった
最初闇金の事務所かと思った
部屋は文句ない(シーツ汚い)
チェックインを済ませて駅に戻ると80人くらい進んでいて丁度良い感じでした。切符の購入用紙に記入して順番を待つ。隣のバングラディッシュ人に話しかけられたので対応していると番号を飛ばされたらしく結果的に空いたカウンターに割り込む事になり後ろの人が「え?」みたいな顔になったが気にせず着席。再度100人は待てない。待ち人よ、申し訳ないがここはインドなのだよ。怨むなら話しかけてきたバングラディッシュ人を怨んでくれ。
アーグラ→バラナシまでのチケットは既に満員で買えない。仕方ないのでアーグラの隣駅から乗る事で何とか切符を入手。さっきの人は私の購入が終わるのを真後ろで待っていたようで終わるや否や即座に着席。横入りされない強靭な行動力が身に着いて良かったね。
駅から出てメインバザールを歩く。道の両側に様々な店舗が並んでいる賑やかな通りで外国人観光客もちらほら。電車内が冷房で寒いという情報だったので防寒にセーターとブランケットを購入。もう、相場が全然わかんないけど出来るところまで頑張ってみました。
セーター340円
ブランケット250円
購入後通りを歩いていると怪しげなインド人が話しかけてくる、しばらく並行して歩きながら話しかけてきたので情報収集がてら話をする。そんなインド人と話していると、突如日本人が話しかけてきた、気弱そうなその彼は恐る恐る「あの、日本の、方ですよね?駅って、どちらですか?」と駅が知りたかっただけらしい。
私が教えてあげる間もなく一緒にいたインド人がゼスチャーを交えて説明してあげている。出る幕もなく終了。その彼はもう少し私と色々話したかった空気を出していたが何も言いだせなかったみたいなので終了した。
駅前のメインバザール
コンノートプレイスでランチを取るべく向かっていくと途中で諦めたのかお勧めの店を語ってたインド人が去っていく。特に悪い奴でもなかった、暇だったから話したかっただけなのかもしれない感じです。コンノートプレイス近くでまた新しいインド人に話しかけられ歩きながら会話。
結局、「良い旅行会社があるんだ」と言うので道すがら行ってみると何と昨日騙された旅行会社だった。「ふざけんな!昨日ここで騙された!」と一喝して追い払う。そんなにリベートが良い所なのかね?その後コンコースノートでぶらぶらする。
この辺りで服を見ると有名ブランドなのか普通の上着やセーターが1700円以上する。ジャンパーに至っては8500円とか。リキシャーが50円とかなのにどんな金銭感覚で生きて行けばいいの?この辺りは外国人観光客も多くて全体的に高級店が軒を連ねてる場所らしい。
ここらの服でも1200円くらいする
ここは高級店の部類
正直、クオリティはわからない
偉い人が着てそうなやつ。25000円!!
ここいらでは高級に部類されるレストランに入りチキンカレーを食べる。米は不味かったがナンは普通に美味い。日本で食べるナンと全く同じ。カレーも味に深みがあって結構好きな感じ。ナンとライスとチキンカレーとコーラと食後のコーヒーで2000円。高い。
ただよう高級感
カレーはココイチの足元に及ぶくらいは美味い。コメはやっぱダメ・・・。ナン美味い
食後、土産物屋をしばらく回ってからバラナシ→デリーまで戻る飛行機のチケットを手配するべくHISへ。行きは経験として電車で10時間の移動をしてみるが帰りは楽したい。2時間弱のフライトで戻ってこれるので時間短縮にも良い。HISを探して歩いていると声をかけられる。
パイみたいなやつ。美味い。
ダメ元で「HISを探している」と言うと、「HISは移転してしまったので政府系の旅行会社を紹介するよ」とお決まりのパターン。どんな結果になるかとりあえず着いていく事に。歩くこと数分。ああ、着きましたこじんまりとした旅行会社。入口にgovernment何とかと確かに書いてるものの中に入ると昨日騙された所と似通った雰囲気。
「さっき日本語話せるスタッフ居るって言ってなかった?」と聞いたら「今近くに居るから直ぐ来る」とどこかに電話をしだした。直観だが昨日の奴が来る気がした。そして最初からわかってはいたがやはり騙されていたのでノーセンキュー!と店を出る。
店から数十メートル歩いた所でまた別のインド人に声をかけられる。「どこに行きたいんだ?」的な。あぁ、お前も騙すのか・・・と怒りが収まらぬ中でついてこられるのでとにかく日本語で罵ってやった、「なんでお前らは人の事をいつもいつもいつもいつも・・・」と、日本語が理解できなくても語勢や表情でこちらの怒りは伝わっているであろうが一向に消え去らない。
一通り言ったあとまだついてくるので試しに「HISを探してるんだ」と言うと、「知ってる、こっちだよ」とまた案内が始まった。地図にHISの場所が記載されていたので今回はそれを見ながら向かうと確かに彼のリードする方角は合っている。どうせ方角が同じだから自動的に一緒に行く事になった。
目的の建物に着くも、怪しげな路地に入って行くので「またか」と思って一人で行かせておく事にして通り過ぎる。急いで呼びに来たので仕方なく着いていくと路地の先に薄暗い階段があり、その奥に見慣れたHISの垂れ幕が。うーん、ダミーを作って結局中身に入ったら昨日の奴がいたり・・・と穿った見方をしている内に散々疑って罵った彼は、「じゃあね、気をつけてね」とあっさり帰って行く。
恐る恐る薄暗い階段を上って行くと確かにあった。日本で見るのと同様のHISが。入ると日本語で「いらっしゃいませ」と挨拶されここでようやく彼がいい奴だったんだと膝から崩れそうになる。もう、インドの良い奴と悪い奴の区別が全然つかないよ・・・。
見慣れた安心感
出てきた日本人の店員(お姉さん)に切符の手配をしてもらいインドについての情報収集もしっかりする。昨日組んでもらったツアーの内容を話して28000ルピーの正当性を検討してもらった所、驚きの結果。確かに少しだけ高いかもしれないけれど取ったホテルによっては妥当とも言える金額だったらしい。
HISで組めばもっと高くなりますよ?と。(もちろん全体的にグレードが上がるからだという説明もあり)観光局に駆け込んで全てをキャンセルした結果3000ルピーくらいは戻ってこなかった事を言うと、それは相当戻ってきた方、むしろその会社は赤字になってる可能性もある、くらいとプロの分析を頂く。
その他に、10ルピーでリキシャーに乗った件も話すと、「今は初乗りが20数ルピーだから」30じゃ大体乗せてくれない事や50以上は普通にかかる事も説明される。また、買った服やブランケットも相場より安いんじゃないか?位の事を言われる。どうやら一部のインド人が過剰に親切心を出してくれただけで、本来はもう少し物価が高いらしい事が分かってきた。何か、ここまで聞くと騙されたと思っていた旅行会社に悪い気がしてきて謝りに行こうかと考えだしてくる。
そんなお姉さんから色々とインド事情をレクチャーしてもらい退店。もう少しぶらつこうかと歩いていると騙された旅行会社の前を通る事になったので謝りに行こうか悩む。ドアのガラス部分から店内を見ると日本語野郎の姿はなく静かな様子。まあ、最終的にお互い納得のキャンセル料で落ち着いたんだから蒸し返す必要はないか。それに、HISのお姉さんもグルな可能性もあるし!!と、この件はある意味全て無かった事にして記憶を封印した。
さて、ホテルに戻る前に再度メインバザールをぶらついて行く事に。歩いても近いがリキシャーがいたので体験も兼ねて乗ってみる事に。いくらか聞くと30ルピーだという。確かに近いけど全くボラないのはホント?よく見ると人の良さそうなおじいちゃんで「さあ、乗れ」と行く気満々。
一生懸命さが背中を通して伝わってくる
少し走った所で乗っているだけじゃ飽き足らず運転をしてみたくなり、運転チェンジ。おじいちゃんを客席に乗せて運転する。乗ってみて分かったがこの自転車、故障していて相当気合い入れてコントロールしないと左に流されていく。
リキシャデビュー!転職したわけではない
少しスピードを出すとおじいちゃんは後ろから「ブレイク!ブレイク!」と連呼している。(ブレーキしろ、の意味だったらしい)そんなおじいちゃんの言葉もよくわからないまま走っていると段差の拍子にハンドルを取られて左側へ持っていかれる。
焦ってブレーキをかけるも時すでに遅し、路肩で客待ちをしていたリキシャー群にぶち当たって止まる。客待ちしてた若いリキシャー運転手は「おーい!(怒り)」みたいな顔で寄ってくる。明らかに怒っている若い運転手を横目におじいちゃんはまさかの大爆笑。「お前、お前!」みたいな事を言って笑いが止まらない状態。
完全に調子に乗った自分が悪いのでひたすら謝る。「ごめん、マジで。いや、ホント、マジでごめん。マジで!」と渋谷在住ゆえの本気言葉で必死に謝ると「マジで?」と返ってきたので許されたと理解して解決した事に。怪我も故障もなかったのが幸いで何も追求されないで済んだ。
その後、おじいちゃんに運転を任せて静かに座席で待つ事数分で到着。何故か上機嫌なおじいちゃんは何も言わなかったが黙って100ルピー渡して「マジでごめんね」と謝って別れる。メインバザールに着いた頃にはすっかり夜になっていた。
しばしば話しかけられる日本語の誘いには一切耳を貸さずにひたすら品々を見て歩く。途中「大麻あるよ?」と危険な誘いもあったが完全に無視。そういう類はやりません。しばらくするとストリートチルドレンが寄ってきて「ご飯を食べさせて」とせがんできた。
最初は無視していたがあまりにもしつこいので10ルピーあげたら更にしつこく着いてきて要求もエスカレートする始末。「じゃああと10ルピーあげるからどっかいくんだ!」と言ったがこれがいかんかった。もう、完全に味をしめたようでずっと着いてくる。このまま100mおきに10ルピー渡したらどこまで着いてくるのか試してみようと思ったが下手したら渋谷区まで来そうな勢いだったので怒鳴りつけて何とか帰す。しつこかわいかったが二度と会いたくはない。
小腹が空いたので帰りがてら商店で立ち食いをする。美味そうな麺を食っている若者がいたので真似して頼んでみたらクソ美味かった。本場のチャイも午後ティーみたいで普通に美味い。お会計で1000ルピーしかなく「ごめん、大きいのしかないです」と渡すと「大丈夫だよ」と言い透かしを見て偽札確認をしてからお釣りをくれる。
二人で一つの麺を。こういう事は出来ない派です・・・
麺をチーズで煮込んだやつ。美味い!!
帰ってきたお釣りの中から10ルピー札を使って同じように透かしを確認する動作をすると笑ってくれた。これ、インドでの鉄板ネタだ!ニセ10ルピー札のような効率の悪い偽造紙幣職人が居ない事を祈る。良い時間になったのでホテルに戻る。
戻って少しすると人が来て部屋を移って欲しいと言われる。何故だと聞くと、ダブルブッキングしてしまってこの部屋には本来別の人が泊る予定だった、と言う。「代わる部屋を見てから決める」と言うと「30分待ってくれ」というので部屋の設備を使わずにただwifiでネットをしながら待つ。
待つ事1時間。しびれを切らして荷物を広げたりシャワーを浴びたりと部屋を使い始める。その直後、「新しい部屋の用意が出来た、見てくれ」と来たので「遅い、嫌だ」と一蹴すると「わかった、大丈夫だ」と言い帰って行く。30分はちゃんと待ってたんだ・・・とビジネスライクな発想に切り替えて自己嫌悪を無理やり拭う。
今日の活動は終了なので仕事のメールを対応してからブログ書いて寝る。明日は5時起きだから3時間しか寝られない・・・。何だか騙す奴はガッツリ騙してくるけど普通の人は大体がいい人でこちらのワガママや強気を受け入れてくれる良い国なんじゃないかと思ってくる。意外と良い奴もいる。
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