私が最初に営業を始めた時の手法はアポ電が主でした。元々がエンジニアから子会社立ち上げを任されたため営業経験ゼロ、当然お客様もゼロでスタートしました。今回のシナジーネットワークスの立ち上げに際しては本当にありがたいことに今までお付き合いいただいたお客様が引き続きお取り引きをしていただけるということでとても助かっています。

しかし、ここにきて不況の影響で案件がグっと減りました。そのため営業先を増やし案件確保するために再びアポ電を開始しました。今までも暇を見つけてはちょくちょくしておりましたが今月に入って本格的に始動です。

比較的不況の影響が少ないと思われる製薬会社にあたりをつけサイトで見つけた製薬会社一覧を片っ端からかけました。50件以上かけましたが残念な事に取れたアポは0でした。電話をかけた先はほとんどが上場もしくはそれと同等の企業規模のため当たり前のように既に決まったメーカーが入っているとの事で新規の取引会社は増やさないとのことでした。

今までのアポ電でこれほどまでに悪い結果だったのは初めてですがよくよく考えてみると直接エンドユーザーにかけていたため狙いすぎ感がありました。これは不況のせいではなくIT業界の階層構造の問題の方が大きいようです。

落ち込んでてもしょうがないので矛先を変え中小規模SIerに絞ってアポ電を再開しました。すると、1時間もしないうちに4件もアポイントがとれました。こんなご時世なので「お互いに協力しましょう」という意識が電話越しでも伝わってきました。会社は違えど同じ業界、同じ境遇に居るだけに短時間で妙な連帯感が出ます。

仕事がないと嘆いている方、仕事はあるんです!!ただ、極端に少なくなった事と大手がガッチリ掴んでいるため見えにくくなっているんです。ある所にはあります。アポ電は営業の基本であり私の営業手法の原点です。これといった営業努力をせずに不況のせいにして倒産していく企業と然るべき営業努力をして勝ち残っていく企業が二極化する「今」なのです。

ちなみに全てのアポ電は私の個人携帯からかけているので電話代がアレです・・・