地デジの準備が全くできていない川村家ではアナログ放送終了を迎えるにあたってテレビに頼らない過ごし方を思案中。お笑いはともかくテレ東が見れないのはつらい。画面が砂嵐になっても目を細めれば見えるかも!!あとはイマジンでフォロー!!

そろそろ半期業績をまとめる時期。幸いにも社員全員の努力の結果、堅調に利益が確保できている。こうなると将来を見据えて色々と社員満足に向けた福利厚生などの内容を考える。前期、前々期は微々たるものだが決算賞与が出せた。

今気になっているのは退職金制度。最近の会社には退職金制度がない企業が多いが、当社にも退職金制度はない。そこで、あちこち情報収集している内に、独立行政法人の運営する「中小企業退職金共済」なるものの存在を知り調べてみる事に。

ふむふむ。毎月5,000円から30,000円までの間で金額を決めて会社が積み立てるのか。12か月以上加入しないと支払い対象外。12月以上23月以下の場合は掛金納付総額を下回る額になる。24月以上42月以下では掛金と同額の支給になる。

少なくとも3年半以上在籍している社員でないと積み立てる意味がないってことですかね。今のご時世、転職も盛んだしIT業界は特に転職が多い業界。今時、新卒で入った会社で定年を迎えるなんてほぼ皆無だろうしこの積み立てって有用なのかしら。

基本退職金額表によると5,000円の積み立てを10年して支払われる金額が632,800円、純粋な積み立て金額は5,000円×10年(120カ月)=600,000円。  そうなると32,800円お得なのか。

待てよ?毎月5,000円ずつ積み立てて年利1%の複利計算をすると634,010円。 共済の積み立ては10年だと金利にしたら1%以下か。でもまあ銀行の定期だって0.2%とか0.3%だったりするから・・・いいのかな?いや、10年国債買った方が1%は割るまい!いまいち納得し難いな。そういう時の大人は保留にするのが定石。

20年だと1,333,300円、35年だと2,522,900円。ちなみに毎月30,000円積み立てると35年で15,137,400円。ここまでやってようやく大手に近い金額になる。中小企業で一人につき毎月30,000円は積み立ては無理。退職金積み立て倒産してしまう。

以前、知人が「○○年努めた会社で退職金がたったの○○万円だった!」などと愚痴っていたのを思い出した。そもそも退職金は労基法に基づいている制度でもないのでもらえるだけラッキーだろう。

それでも感覚的に「少ない」と思ったら損した気分になるのが人情。どうにも「退職金=大金」というイメージが出来上がってるらしいが、定年退職したお父さんがン千万円単位でもらったという昔話を聞きかじっての事だろう。

会社としては社員を思った厚意で作った制度にも関わらずその多寡に不満を持たれてしまうくらいなら中途半端に出さず最初からナシにしといた方がお互い良いのかもしれん。決算賞与以外で利益連動型の還元制度ってないですかね。アイデア求む。

こんな調べ物ばっかりしてたらあっという間に休みが終わってしまったんだぜ。

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