周りで起業を考えている方が居て、起業について改めて考える。起業するにあたって必要なもの。「資本金」「社会経験」「人脈」「スキル(専門知識)」「我慢」「健康」大体こんな所。これら一つでも欠けたら相当難しいんじゃないかと個人的には思っている。

4月、新入社員がオッサン達の洗礼を受け社会の厳しさを味わう時期。いとも簡単に起業が出来る様に煽るメディアも多い中、「おれはサラリーマンには向いてない!起業して一旗上げてやる!」と考えている新入社員など居たら参考にしてみて欲しい。

【資本金】
今や、株式会社は資本金1円で作れると言うが、法務局で会社を設立登記するのに登記印紙というのが必要で、それが十数万円かかる。なので実際に会社を作るのは1円じゃ不可能。加えて、作っても運転資金がないと何も始まらないのが現実だぜ。

【社会経験】
社会のルール、ビジネスマナーが備わっていないと相手にしてもらえない。社会の仕組みを理解してない起業などありえない。簡単に言えば「仕入れて売る」のが会社だが、商材選択、仕入れルート、売り先、宣伝、販売手段、法律を知らないと無理。

【人脈】
小料理屋一つ開くにしても最初は知り合いなどに来てもらう事などして軌道に乗るまで応援してくれる人が大事。法人向けサービスなら今まで取引のあった会社に売り込むのが手っ取り早いわけで、起業後にゼロから新規開拓などしてたら資金が持たない。過去に取引のあった会社ですら看板の無くなった状態でどこまで付き合ってもらえるかは分からないのが怖い所。

【スキル】
サービスの提供であろうと物を売るビジネスであろうと扱う商材について知識がないと仕入れと販売の目利きが効かないので上手く行くはずがない。思い付きで起業が上手く行くほどビジネスは甘い世界ではない。同業者は腐るほどある前提で考えろ。

【我慢】
軌道に乗るまで苦しい時期があるのは当たり前。下請けの立場になれば雑に扱われることだってある。そんな時に下手なプライドで突っかかるんじゃなくて謙虚な気持ちで我慢強く仕事を貰いに行く事が必要。プライドの置く場所は個人的な部分じゃない。

【健康】
いわずもがな、起業者だけじゃなく社会人として共通の重要リソース。起業すると、とにかく昼夜問わず働く必要に駆られる時期があるはず。そんな時に「寝てない」「風邪」「体調不良」など話しにならない。そんな言い訳をする相手も居ないのが社長業。

と、言う事で。私自身が起業のスタートアップ時点で全ての項目を100%持っていたとも言わないし見切り発車の部分もあった。立ち上げを煽ったスターティングメンバーも居なくなってしまうなど切ない事もあった。そんな事もありつつ4年目やってます。

「資本金」「社会経験」「人脈」「スキル(専門知識)」「我慢」「健康」これら全てを盛り込んだロードマップを作ってみて自信がないなら絶対に起業などしない方が良い。何とかなる!が何ともならないのが現実。ごく一部の天才肌の人はどうだか知らんが。

本気で起業を考えていているブログ読者が居れば是非ご相談ください。現実に降りかかってくる問題や目論見の甘さをビシビシ指摘して凹ませたります。どうしても起業したい人はとにかく具体的な流れを何度もシミュレートする事を強くお勧めします。

ものっそい偉そうな事を言ったけど、この先シナジーネットワークス株式会社が上手くいく保証などどこにもないんですけどね。潰れたら笑ってやってください。サラリーマンやるより自由度も責任も大きいのも確か。とりあえず将来に希望が持てるのも確か。

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