前職で採用担当という立場にあったため多く面接をした。1時間、長くて2時間の面接で人を見抜く事は難しい。少なくとも私には困難だった。応募者はほぼ全員がエンジニアなので当然技術内容にも細かく質問をする。

ここで詳細を説明出来ない人はまず正社員での内定を出すことはできなかった、代わりに契約社員や個人事業主を提案した。自分で書いてきた経歴書なのに説明ができないのは準備不足か下駄を履かせている可能性を考える。仮にそのどちらでもなく極度の上がり症だったとしても現場であがって十分にスキルが発揮できないと困るので同様に対応した。

スキル内容を明確に説明できずに私の面接を終えた人を個人事業主契約を前提に客先に行き面談を行うと惨憺たる結果になる事がある。ハッタリは絶対に通じない。
追及の手が細かいところまで及ぶと私の面接の時には行っていた業務のはずが「それは自分の担当じゃなかった」という逃げ口上に変更する。私の面接が甘かったという事でもあり反省すべき所でもある。

就職、転職の面接ではある程度の猫をかぶった態度を取り面接官の心中にある正解を当てに来る人が多い。そうなるとどうしても無難な問答が行われる。私が転職理由を聞いた際の回答はダントツで「スキルアップしたくて」的な事だ。別に本当の事でなくても良いと思って聞いている面もあるが社会常識の範疇であって欲しいと思う。

一方、素晴らしいスキルを持った人に対しては会社の事業内容や制度を明確に伝え魅力的な会社であるという事を知ってもらい入社の決意をとりつけなければならない。当然スキルが高い人ほど多くの内定が出る。如何にして仲間にするか、これが採用の難しい所だ。

営業も採用も経理的な事も一通り経験してきましたが採用だけはいつまでたっても難しい仕事です。

良いサービスを