一緒に立ち上げてくれる人達、応援してくれるお客様、経験してきた業務スキーム。入念な準備を経て設立したので勝算は十分にあると思った。やるべき事が明確だったため黙々とやった。

27歳の時に同じような会社を設立登記から営業、軌道に乗せるまでを経験していたため手順に不安はなかった。当時は雇われ社長だったので本社から言われた事をやっているだけの状況だったが今思えばいい勉強をさせてもらえた。

予想外だった事は不況と立ち上げメンバーの減少。実質的な営業開始は9月から始めたがいきなりの不況。一時的なものかと思いきや100年に一度の大不況。客先を回っても景気の悪い話しか聞かない。

必死にアポ電を続ける日々が続いた。断られる事も多いが営業力が強い会社には案件がある事がわかった。前職からお付き合いしていただいていたお客様とも取引は続いているが今の会社になってから新規で取引をしていただけたお客様もできた。

設立数か月、社員数人、社長はヒゲの生えた小僧。自分で言うのもなんだがよく新規で取引していただけた。現場に行った社員が優秀だったため今では当社の評価も良くみていただけている。

立ち上げメンバーについては徐々に合流し1年で10人位になると思っていた。「川村さんがやるなら一緒にやりますよ」そう聞いた時は嬉しかった。しかし時が経つとともに「少し待ってください」「家族がちょっと・・・」など次々と参加が撤回された。

既に始まっていた不況もあり起業のリスクを考えればわからないでもない。最初乗り気だった人に撤回されると本当に落ち込んだ。しかし、シミュレーション上、採算ラインに問題はなかったので結局設立をした。

まだしばらくは常駐ビジネスをメインで続ける必要はあるが実行したいサービスはたくさんあるのでこれからが楽しみだ。1年経って順調な結果を見ると将来に向けて前向きになる。

これからも常に前向きな考えで会社を経営していきたい。

良いサービスを