本日最終日、過ぎてしまえばあっという間の9日間。朝、最後のムエタイ。疲労とダメージを理解してくれたらしくパンチミットだけ。せっかくタイまで来て勿体無い気もするけど逆にパンチに集中すると割り切る。

タイガーの風景


ムエタイ終わって清水(兄)と昼食。昨日から急遽一人であと一週間残ると言い出した清水(兄)。そんな事はどうでもいいのでとりあえず動物園に連れて行く。日本でも動物園は大好きだがまさかトラに直触り出来るなど思ってもいなかっただけにテンションが上がる。

大盛りにしたのが裏目に。クソ不味い香草味だった!


どうせちょっと大きいだけの猫だろうと舐めてたが、違う。腕の太さや眼光が全然勝てる気がしない。襲ってきたらヒジ打って、ヒザ入れて、と入念なシミュレーションをしてからタッチ。呼吸のリズムや「コロロロロ」と喉が鳴る音が怖すぎ。

そして試合前という事を理由に清水(兄)は虎へのタッチを断固拒否。どうせ試合なくても触れないくせに!!「あれは無理ですね(清水(兄)談)」その後もワニを抱えての記念撮影。触りまくれる動物園と川村の中で話題。

入口からワニ推し、入園料500B


迫力ヤバイ


TORI


ゴムみたいな感触でした


このくらいなら勝てそう


手足だけ白いという良いセンス


宿に戻ってから清水(兄)が宿の鍵を無くしたことに気づく。前回は私が無くしたが今回は清水(兄)の番。前回と同様に宿のオーナーに電話して適切な対応をしてもらう。400B。

その後清水(兄)の宿チェンやバイク借り換え、チケット購入でバタバタ。持ってきたクレジットカードで金が下ろせない。エアアジアの決済には使えないカードだったりと何かと手間がかかる兄。

そうこうしているうちに飛行機の時間が迫り別れの時。あの辛い練習をさらに一週間延長するなどという清水(兄)には尊敬の念を禁じえなく、別れ際には感動的な激励の言葉でもかけようかと思っている所に宿の人が登場。

清水(兄)は部屋の貴重品箱鍵も無くしていたのでナタを持った男が鍵を壊しにやってきた。その対応で忙しい兄は別れ際の私に横見片手で手を振って終了させる。9日間も苦楽を共にした仲間に対する仕打ちとは思えない雑な挨拶でお別れ。もう3回くらい鍵無くせ!

また来るよ、PTT!!


いつも近くのレストランでたむろってタバコを吸っているタクシー運転手(大鉄っつぁん)を捕まえて空港まで飛ばしてもらう。空港では出国審査に長い列があったが50B払うと別カウンターでサクサク通してくれるという賄賂チックなルートで華麗にスルー。

発展してきたタイでこういうの見ると落ち着きます


プーケット空港


こうしてバンコク経由で無事日本へ戻ってきたのでした。とりあえず足の怪我から入ったバイキンがやばいので早々に医者に行きます。詰歯も割れたので歯医者行きます。まずは体をリカバーしてから練習再開です。あ、仕事は普通に今日からやります。

日本のどこかと思ったら


よく見たら城ヶ島でした


おわり


9日間のプーケット修行だったが今回も非常に充実した、充実しすぎた内容になった。前回行った際に仲良くなった選手がまた来てたり、宿の人が覚えていてくれて値引きしてくれたりと着実に人間関係が構築できているのが嬉しい。

格闘技を通して世界中の人とコミュニケーションが取れ、日本では体験できない事を沢山味わった。あれだけ辛かった練習もまたタイに戻りたいと思うのは何故だか自分でもよくわからない。

何かを精根尽きるほどに一生懸命やるという事は吊り橋効果にも似ているものもあるかも知れないが全力を出し切って、疲れきった中では言葉など関係なく態度や表情で通じるものが確かにある。

力尽きてぶっ倒れながらも笑顔で親指を立てるコミュニケーションは素晴らしい。一期一会だったとしても人生を作る一部として楽しい思い出になりました。体が動くうちにまた行きます。誰か、プーケットで一週間位練習したいプロ選手、一緒に行きましょう。

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